イヤタカグループ創立40周年記念特別プロデュース。40年目の結婚式

イヤタカグループ

佐藤正録さん美佐子さん

【挙式会場】聖セシリア教会 【挙式日】平成25年9月28日

 入籍以来、約40年連れ添って来た鈴木成夫さんとせい子さん。入籍した当時は金銭的な余裕もなく、結婚式は挙げずじまいだった。せい子さんは言う。「結婚式を挙げた周りの人たちが羨ましかったし、どこか劣等感に似た気持ちを持っていました。とはいえ、そんな気持ちも薄れていたんです…。でもこの企画の募集記事を見つけて『まさに私たちのことだ!』と思って…」。本企画と運命的なものを感じたのかすぐにその記事を切り取り、数日後、成夫さんに見せてこう尋ねた。「…当選するかわからないけど、応募してみてもいい?」。

 成夫さんは「いいんじゃないか」と答えた。その素っ気ない一言の裏にあった本当の気持ち。「結婚式を挙げさせてやれなかったことが、ずっと気になっていたんです」とポツリ。ほっとした表情にも見える優しい笑みを浮かべてつぶやいた姿が印象的だった。

WEDDING  挙式

抜けるような青空の下、
ふたりっきりでの結婚式を

 澄んだ青空が広がった挙式当日。ふたりの結婚式は聖セシリア教会で執り行なわれた。
参列者はいない、ふたりだけの式。事前にその理由を尋ねた際、せい子さんは「急でしたから、子どもたちに無理を言って集まってもらうのも心苦しくて。一応、息子には都合を聞いてみましたが、やはり仕事があって無理でした。『早く言ってくれたら行ったのに』と言ってくれました(笑)。息子が来ないのに娘にだけ出てもらうのもおかしいと思って、どうせだからふたりっきりで思う存分楽しもうって思ったんです!」と笑顔で答えてくれた。

憧れのチャペルの前で
思わぬ祝福を受けたふたり

リムジンでチャペルに到着。せい子さんは、オフホワイトのふんわりと広がるウエディングドレスに身を包み、キラキラと輝くティアラとネックレスを身につけ、まるでお姫様のように降り立った。
その目は、ちょっと控えめながら、希望に輝くまさに花嫁のまなざし。そのときだった。当日行われていたウオーキングイベントの参加者たちが偶然にもチャペルの前を大勢通りかかった。花嫁の姿をみた方々から自然と歓声と拍手が沸き起こる。タキシード姿の成夫さんが会釈で感謝の意を表していた。せい子さんは「恥ずかしくて、背中を向けてしまいました(笑)」と嬉しそうに振り返る。

40年共に歩み続けたふたり
その想いをカタチにする

 聖歌隊による賛美歌がチャペルに響き渡る。扉が開き、成夫さんとせい子さんはバージンロードをゆっくりと歩き始めた。
神父の前で誓いの言葉を述べる。『健やかなるときも、そうでないときも…』それはまさに、これまでふたりが互いを思いやり、支え合ってきた時間を、おそらく初めて言葉にした瞬間だった。
 式を終え、チャペルを出たふたりは、イヤタカスタッフ約30名による祝福の言葉とフラワーシャワーに出迎えられた。 驚きながらもふたりは、この日最高の笑顔を見せてくれた。

INTERVIEW インタビュー

結婚式の打合せはいかがでしたか

期待と不安の緊張の日々
その先にある大切な1日

打ち合わせと衣装合わせをして「結婚式を本当に挙げるんだな」という気持ちが盛り上がってきた。同時にとても緊張もしていた。当初和装を希望していたのは、角隠しで顏が隠れるかと…(笑)。でも、他のみなさんはドレスを着ると伺って、憧れていたウエディングドレスを選ぶことにしたんです。せっかくだから、キラキラして、華やかなドレスのほうを選んだ。(せい子さん)

もともと上がり症なので、打ち合わせからずっと緊張していた。それに私は泣き上戸なので、感極まって泣いてしまうのではと心配だった(笑)」(成夫さん)

結婚式を挙げてみていかがでしたか

勇気を出して挙げて正解
憧れの教会式に感無量

この歳になって挙げるなんて…という気持ちもありましたが、やはり挙げて良かったと思っています。40年経って結婚式をしたことで、気持ちを新たにすることもできました。これからもお互い健康第一で、身の丈にあった幸せを大切にしながら、一緒に過ごしていきたいと思いました。(せい子さん)

緊張のおかげで泣かずに式を終えられてホッとしています。家内の言う通り、ふたりで協力し合って、この先も一緒に生きていきたいと思います。(成夫さん)

ご主人の指輪を今回のために用意されましたが

悔いのないようにしたい
私たちの結婚式だから…

入籍した当時、私の結婚指輪は購入したが、主人はふだんから指輪なんてしないので、買わなかった。打ち合わせのときに、指輪交換の話をされて「どうしようかな…」と。私の大きめの指輪を代用し、形式だけでも構わないと思っていたが、その後相談して購入。買って良かった!(せい子さん)

自分の分より家内の分を…と思っていたいので、私は指輪をひとつも持っていなかった。もちろん、着けたこともなかった。でも、せっかく結婚式を挙げさせていただけるのだから、後悔しないようにしたかった。(成夫さん)

結婚式の意味を改めて感じられたと思いますが

気持ちが新たになる
人生の大切な記念日

結婚するということは、お互いに支え合い、力を合わせていろんなことを乗り越えること。私たちもいろんなことがあったけれど、何とか40年やってくることができた。今回、自分の気持ちを改めて顧みて、そしてこれから先のことを前向きに考えられることができた。だから、ぜひ結婚する方には結婚式を挙げてもらいたい。(せい子さん)

いくら緊張して上がってしまっても、やっぱり結婚式を挙げて後悔はしていないし、心から良かったと思う。ぜひ、結婚式をみなさんにも挙げて欲しい。(成夫さん)