イヤタカグループ創立40周年記念特別プロデュース。40年目の結婚式

イヤタカグループ

羽澤一善さん敏子さん

【挙式会場】聖セシリア教会 【挙式日】2013年10月27日

 一善さんは大館市比内町、敏子さんは秋田市出身。当時高校生向けに行われていた「社会人になる前の研修会」で、一善さんが敏子さんに一目惚れしたことが始まりだった。一善さんはその理由を「ちっちゃくて、ぷくっとしていて可愛かった」と嬉しそうに話す。その後、秋田市と大館市との遠距離恋愛が始まった。「あのころは携帯電話がなかったので、手紙を書いたり、たまに電話をしたりしていました」と敏子さんも懐かしそうに振り返った。一善さんが23歳、敏子さんが22歳の時に結婚。来年の春、結婚40周年を迎える。楽しいことが大好きな敏子さんは、この企画を知って迷わずに応募。一善さんは「私はまな板の上の鯉ですから」と茶目っ気たっぷりに笑う。娘夫婦とふたりの孫に見守られた結婚式は、ふたりを見守る人たちみなの「幸せ記念日」となった。

WEDDING  挙式

打ち合わせに衣装合わせ
せっかくだから楽しみたい!

 かつて挙げた結婚式は、料亭で行われた。支度は一善さんの親族が経営する小さな美容院。着物も少々古いものを着て行った。「当時はドレスを着る人は少なかった。本当はホテルでの挙式がしたかったけど、言い出せませんでした」と敏子さん。その後、友人の結婚式でドレス姿を見る度に憧れは増していったそう。今回の企画を知り、ドレスも着たいし、楽しそうだと感じた敏子さんは迷わず応募。同様に楽しいことが大好きな一善さんも二つ返事で賛成。「息子の結婚式で見たタキシード姿に憧れていたんです(笑)」と教えてくれた。

愛妻の花嫁姿を一目見て、
喜びの表情を浮かべる

 真っ白いタキシードに身を包んだ一善さんは、それまでとは違って少し緊張した様子だ。そこへ、準備の整った敏子さんが登場した。美しいティアラ、純白のウエディングドレスに身を包んだ敏子さんは、まるで映画『ローマの休日』のオードリーのよう。一善さんは「笑っちゃうねぇ!」と言いながらも満面の笑顔。敏子さんも「そうねぇ」と笑顔で応じる。そこへ、娘夫婦とふたりの孫が到着し、緊張が少し和らぐ。5歳の孫・凰世(おうせい)くんに「ばあちゃんどうだ?」と尋ねる一善さん。「かわいい!」。「じいちゃんは?」「カッコイイ!」。いよいよ、ふたりの挙式の時間が迫っていた…。

今までの時間が頭をよぎり
感謝の気持ちに満たされる

 パイプオルガンの音色が響き、扉が開いた。リングボーイは凰世くん。白いドレスと白いタキシードに身を包んだふたりが現れた。牧師に促されて誓いの言葉を述べるふたりの眼差しはゆっくりと澄み渡っていく。これまで支えてくれた相手への感謝の気持ちが溢れている…。  挙式後、敏子さんは「2度も同じ相手と結婚式ができたなんて幸せ。これからも、頑張っていきたい」と想いを語った。一善さんは隣でその言葉を噛み締めるように「これまで通り大事にしたい。ありがとう」と敏子さんへ感謝の言葉を口にしていた。

INTERVIEW インタビュー

打ち合わせと衣裳合わせはいかがでしたか

憧れのドレスとタキシード
ようやく実現できて幸せ

打ち合わせからワクワクしていた。当時は和装だったし、若いころに出席した友人の結婚式でドレス姿を見て憧れていたので、今回は試着が楽しくて仕方なかった。衣裳合わせのときには2着も着せていただいたが、本当はもっと着たかった(笑)。でも、主人が「2着目のがいい」って言ってくれたので、それに決定!(敏子さん)

息子が結婚式で着た白いタキシードがかっこ良かったので、絶対白にすることを決めていた。打ち合わせや衣裳合わせをしながら、「恥ずかしいな」という気持ちもあったが、妻が楽しそうにしていたし、自分も楽しい気持ちで過ごせた。(一善さん)

結婚式を挙げてみていかがですか

今までどおり、大事にしたい
感謝の気持ちでいっぱいです

孫がリングボーイを務めてくれたので、失敗しないかどうか心配だった(笑)。牧師さんからいただいた言葉を聞きながら、いつも黙って私の話を聞いてくれて、これまで大事にしてくれてきた主人への感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。(敏子さん)

緊張するとは思っていなかったが、式の直前には意外と緊張してしまっていた。式は非常に感動的で、これまで支えて来てくれて、家庭を守ってくれ、子育てをしてくれて…妻に対してのありがたい気持ちがわき上がって来た。この機会を与えてくれたことに感謝したい。これからも妻を大事にしたい。(一善さん)

娘さんへ質問。ご両親の結婚式はいかがでしたか

再び結婚式を挙げた両親は
私の誇り。憧れです

挙式当日は、予想以上の本格的な結婚式に驚いて、緊張と不思議な気持ちが交錯した。気恥ずかしい気持ちも少しあったけれど、両親の結婚式に出席できるなんて幸せなこと。もっといっぱい、親族や友人に声をかけて、出席してもらえば良かった。ふたりの姿は感動的で、挙式が終わると両親が互いに「ありがとう」と言い合う姿に胸が熱くなった。熟年離婚が騒がれるこの時代に、再び結婚式を挙げたいと実行できる両親を誇りに思う。昔から仲良しで自慢の両親。私こそふたりに、たくさんのありがとうを伝えたい。ふたりにさらに10年後の金婚式は、何を着たいか聞いてみたいと思う。(長女・恵さん)

これから結婚するふたりへメッセージを

何度だってやりたい!
夢のような時間を体験して

本当に楽しくて、嬉しい時間を過ごせた。女性にとって結婚式は夢のような時間を過ごせる機会。こんな体験をしないなんて、もったいないと思う。憧れを実現して、自分の気持ちにも区切りをつけられる。若い人には特に体験してもらいたい。(敏子さん)

本当に挙げて良かった。結婚式は費用がかかるし、なかなか踏ん切りがつかない人も多いようだが、質素でもいい。結婚を自分の心のけじめとして、自分自身が感じるために、結婚式はやるべきだと思う。挙げることで、自分の心に芽生えるものがある。今回、お互いを思いやるという大切なことを、言葉で口にすることで噛み締められる素晴らしい機会だと改めて感じた。(一善さん)