イヤタカグループ創立40周年記念特別プロデュース。40年目の結婚式

IYATAKA GROUP

三浦丈久さん 眞貴子さん

【挙式会場】聖セシリア教会 【挙式日】2013年10月26日

 快活でマイペース、大きな声でよくしゃべる丈久さん。それに対して寡黙な眞貴子さんは、いつも聞き役だという。結婚式当日もソファーに腰掛け、さまざまな話題を投げかけてくれる丈久さんと、その横にじっと座り、時折ポツリと言葉を挟む眞貴子さんの対照的な姿が印象深い。「面白いもので、これでちょうどバランスが取れている。だからこうして今まで連れ添ってきたんだろう」と丈久さんは話す。
 丈久さんは元警察官。5年前に定年退職したが、在職中はとにかく転勤が多く、秋田県内各地で10回以上も引っ越しを繰り返した。「慣れた頃にはまた転勤で、妻にも子どもたちにも苦労をかけた」と言う。それでも眞貴子さんは、何も言わずにいつもそばにいて、丈久さんを支え続けた。「大変なこともいろいろあったけれど、あっという間の40年でした」と、言葉少なに優しい口調で語ってくれた。

WEDDING

大雪に遭った40年前の結婚式 やり直して楽しい思い出に

 ふたりが結婚したのは昭和48年12月1日。秋田では歴史的な大雪となった四八豪雪の時で、雪のため帰郷できない参列者も出るほどだった。新婚旅行では帰りの列車が止まってしまい、10時間近く足止めされるなど、雪による被害で大変な思いをしたという。
 今回応募したのは、次女の川口清香(さやか)さん。ご主人の転勤で、現在は新潟で暮らしている。両親に「40年目の結婚式」を聞かされた清香さんは、自分の結婚式でたくさんのお祝いをしてくれた両親へ、お返しのつもりで応募したそうだ。「ぜひ当時の雪の記憶を吹き飛ばすような、楽しい思い出を作って欲しい」と。

父へのサプライズプレゼント! 娘から贈る初めての結婚指輪

 三浦さんご夫妻は、これまで結婚指輪というものを持っていなかった。眞貴子さんによると、「主人がそういうの好きじゃないので…」とのこと。そんなふたりのために、次女の清香さんがなんと指輪を用意してくれたのだ。
 実はこのサプライズ指輪。眞貴子さんはあらかじめ知っていたのだが、丈久さんがその存在を知らされたのは、本番のリハーサル直前のこと。「式の中で指輪の交換があるけれど、持っていないからどうする?という話をしていたんだよ…」と丈久さん。思いがけないサプライズプレゼントに、「それはもう…びっくりしました」と、一瞬言葉を詰まらせながらも、その顔は本当に嬉しそうだった。

よみがえった40年の思い出 荘厳な賛美歌にこぼれた涙

 結婚式直前、眞貴子さんがメイクルームで支度中、時間潰しに式場周辺をぶらぶら散歩するほどの余裕で、気楽に過ごしていた丈久さん。しかし徐々に緊張も高まり、いよいよ本番。参列者がチャペルの壇上に見たのは、何度も何度も涙をぬぐう丈久さんの後ろ姿だった…。
 「教会に響き渡る賛美歌の荘厳さに心から感動し、隣にいる妻と40年間苦楽を共にした思い出がよみがえって、思わず涙がこぼれた」と語った丈久さん。結婚式を終えた気持ちを聞くと、「二度もやらせてもらってありがたい。おかげさまで今後、夫婦としての絆もさらに深まるのではないかと思います」と締めくくった。

INTERVIEW

結婚式まではどんな気持ちで過ごしましたか

恥ずかしさの中にも、
抑えきれない嬉しさと好奇心

この歳でまた結婚式なんて、よく考えると恥ずかしいけれど…。でも一度目の結婚式では和装だったので、今回はぜひウエディングドレスを着てみたくて。初めて着るものなので、試着した時は嬉しくてワクワクした。当日は、結婚式が終わるまで緊張感でいっぱいだった。(眞貴子さん)

さすがに最初は気恥ずかしい思いだったが、「やってみたい」という好奇心もあったので、だんだんと前向きに楽しんで行こうという気になった。打ち合わせや衣裳合わせでは、若い頃の気持ちがよみがえり、ある種の感激、感動がこみ上げてきて…。結婚式当日は、時間が迫るにつれて気持ちが高ぶり、緊張を感じながらも楽しみな気持ちでいっぱいに。(丈久さん)

ふたり共通のご趣味があるそうですが

グラウンドゴルフが面白い!
その魅力にふたりとも夢中

いまふたりで夢中になっているのがグラウンドゴルフ。外でやるものだから、おかげですっかり日焼けしてしまい、今日はウエディングドレスから出る肩や腕がちょっと気になって…。(眞貴子さん)

グラウンドゴルフには狂うくらいはまってしまって(笑)。仕事の合間をみて練習して、土日は毎週のように大会があるのでそれに出場して。面白くて仕方なくて、結婚式の今日も朝に練習したきたほど。あとは旅に行くことかな。海外が好きで、アジアを中心に今まで5〜6回行っている。日常ではない環境で過ごすことが、良いストレス発散になるので。(丈久さん)

お子様に質問。ご両親の結婚式はどうでしたか

不思議な感覚と熱い感動
応募して本当によかった

自分の結婚式もこの聖セシリア教会だったが、今度はそこで両親が結婚式だなんて…。普通ではあり得ないことで、とても不思議な感覚を覚えた。結婚式の最中、父が泣いていたのがかなり意外でびっくりしたけれど、胸が熱くなるいい結婚式だったと思う。(長女・舞子さん)

思い切って応募して本当によかった。両親に素敵なプレゼントができたのではないかと思う。今は共通の趣味をもって仲良くやっているようだが、これからもふたりきりの生活が続いていくので、あまりケンカせず、ずっと仲良く暮らして行ってくれたらいいな、と願っている。(次女・清香さん)

結婚式とはどういうものだと思いますか

新たな気付きを見つけられる、
ふたりの人生で大切な儀式

今回チャペル式をやってみて、牧師さんのお話がとても心に響いた。自分の過去を思い出し、改めて気付く良い機会だったと思う。ウエディングドレスやお化粧は恥ずかしかったが、楽しかったし、本当にやってよかった。大々的でなくても構わないので、結婚式はぜひ挙げたほうがいいものだと思う。(眞貴子さん)

結婚式については、以前から人生の節目であるという考えを持っていた。結婚式を機に、夫婦としての新しい生活が始まるのだから、大切なひとつのけじめだと思っている。こうして二度目の結婚式をさせてもらい、改めて「世代に関係なく、人生の励みになるもの」だと痛切に感じた。夫婦にとって非常に価値のある儀式だと思う。(丈久さん)

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